『図書館の魔女』を書いた動機(1)書物を守ったサラセンの学者達

この物語を書いた動機はいくつかある。それを一つずつ言葉にしておこう。

第一に、たとえばアラビアの学者達が果たした、学術の歴史、思想史、数学史における重要な役目を再評価すること。西欧近代の自然科学、人文科学はいずれも、書を護ってきたイスラム教徒達の恩恵を受けていたはずである。しかしそれは案外忘れられている。

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