Cartographia fantastica 2014/03/19 追記あり

For some reason, inconceivable to me, my Safari wouldn’t accept my Japanese. As you readers see here, there’s no problem when I choose an european language. I’ve learned this inconvenience was already well-known for the Safari version 5.1 on Snow-Leopard. I have also found a few avoiding ways (clearance of caches, up/down grading Safari version or opting another browser…) but it takes time or seems to me annoying for the time being.

In this article, all I wanted to do was show you a Map of the Strait Region, the very stage of our story, that’s all. I had no intention of explaining in detail about this from the beginning.

So just I throw it here. Take it, print it, stick it on the wall if you like. A little bit different from the version in the book, but not too much. Be careful, I don’t let go of the copyright.

cartographia-sortiariae-bibliothecae

(light jpg version, above)

Cartographia sortiariae bibliothecae (pdf) this pdf weighs 3.2 megabites.

【2014/03/19 追記】

日本語復活!

キャッシュを捨てて再起動で日本語復活。根本原因が特定できていないが、これは暫く放置されている Safari の有名なバグらしく、こちらとしてはその都度 ad hoc  に対応していく所存。こういう面倒は他の誰かが解決してくれるのを待つという態勢でおります。

さて、上に公開した地図は『図書館の魔女』に使用したもので、既読の方々からも予てご指摘があったように、あきらかにボスポラス、ダーダネルス海峡周辺をイメージした舞台です。世界の商都、一ノ谷のモデルがどの都市であるかも一目瞭然、モデルの現実世界とは対岸に遷っているのも物語の要請にしたがったもの。

をこなのか、と

単行本では地名のレイヤーが一元化され、あわせて海域に網掛けがかかっていますね。手許の環境のロートルな illustrator ではライブラリーが吹っ飛んでいて、網掛けすら出来なかった。仕方がないので、せめても出来上がりをイメージするためということで、海の部分はハイフンをびっしり打ってあるのであります。上にご覧いただいた地図では、ここんとこテキストなのです。阿呆かと。馬鹿かと。をこなの、と。

余談ですが、巷間に「おこなの?」という流行語があるそうで、これは「怒ったの?」というほどの意味なんですね。私は現今の日本の状況をネット経由でしか把握していないので、現用の場面をついぞ見る機会がありません。上を初めて目にしたのもネットの中でだったわけですが、その時にこの「おこなの?」を「馬鹿なの? 死ぬの?」って奴のバリエーションかと思い込んでしまって今に至ります。今後もこの勘違いを維持していきたい。

閑話休題

いずれにしても全般「閑話」みたいなものですが、上の illustrator にはもう一つ難点があって日本語が打てない! 無理に打つと保存できなくなる。アドービの Creative Suite にはヴァージョンが同じでも、実は世界に三種類の別があって、欧米圏版、東アジア圏版、セムハム圏版に仕様の違いがあるようです。つまり文字の進行方向の制御を中心に、互換の利くところと、利かないところが入り交じっている。

ではどうするか、ということで一番簡単なのは:

(1)新たに日本語版を買う、というものなのですが、これはいや。というのも講談社の版組は CS3 でやっているそう(2010年の話)で、CS5 で作成した原稿を出す時に互換を取るためのヴァージョン・ダウンに苦労した覚えがあるから。もう新しいのは買わない、無駄だから。

(2)どうしても日本語を貼り込みたかったら、他のソフトでアウトラインを取ってから「画像として貼る」。

(3)文字データ部を別提出して、版元に任せる。ベクターデータとともに pdf 版に文字を追記したものを添付して、デザイン班に統合してもらう。

というわけで(2)と(3)を適宜使い分けてやっております。その結果、今回お見せするような折衷バージョンが手許に残るという次第。

まさかの参考情報

これは誰の参考になるのか判りませんが、今回文字のアウトラインを取るのに使ったのは実は Keynote です。Keynote に書き込んだものをコピーして illustrator にペイストするとアウトラインデータが取れるんですよ! なんだそりゃ。どうしてこんなことを発見したかと言うと、わたしは Keynote のちょっと変わった使い道を一つ知っていたのでした。

Keynote(Mac OS X 向けのプレゼン作成ソフト)には他のいかなるソフトウェアにも実現していない謎の高機能があるのです。すなわち、一つの表(テーブル)のなかにコラムごと、ラインごとに、欧文、和文、ヘブライ語(右から左)を使い分けて全体を統合するという荒技が出来るのは、これしかないのです。これは Indesign などの DTP ソフトにも、アドービ CS にも、多言語ワープロとして名高い Nisus writer にも実現されていない凄い機能なのであります。

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イスラエル製のワープロ Mellel なら今ごろは出来るようになっているかもしれない。その名の通り(メレルはヘブライ語で「文」の意)セム系言語に強い仕様のテルアビブ産のワープロです。中東研究者の方々の情報をご確認下さい。

そんなわけで、Keynote で文字を処理すれば、漢字圏文化にもセムハム語にも通じない手持ちの西欧中心主義 illustrator に、中国語だろうとヘブライ語だろうとアラビア語だろうと「テーブルの文字組を崩さずに画像として持ち込める」ことは知っていた。

それというのも『図書館の魔女』のオリジナル・ヴァージョン、投稿原稿ではヘブライ語を持ち出した場面があったのでした。ここでえらく苦労したのです。

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(こうした画像はいずれも2010年の投稿原稿に貼り込まれていたものです)

刊行版から削られてしまった部分は多いのですが、とりわけ一章ごっそりカットした部分がありました。本当は「マツリカ様の文献学講義」はあと一章まるごとを費やして続いていた筈だったのです。しかも聖書批評学を援用した本文批評のハードコア講義。魔導書批判なんざ図書館の魔女にとっては「お八つ」みたいなもんです。しかし……これは流石に遣り過ぎと言うことで(マツリカ様、ご自重あれ!)、苦労して書いた部分でしたが泣く泣く削りました。この話はいずれ詳細にお知らせすることもあるでしょう。

地図の話に戻って

さて、物語の執筆に当たって私の場合、一番時間が掛かるのは「妄想のお時間」で、「執筆のお時間」はさほど紛糾しません。これは作家の方々はみな悩んでおられる場面かと愚考します、一番大事なところは家族には「仕事をしているようには到底見えない」という……さらには自分でも「本当に仕事をしているのかは定かでない」という……

もう一つ意外と時間がかかるのは、「事実確認のお時間」ですね。こんなの本当にあるのかな、これ本当に可能かな、とか調べるところ。この事実確認のお時間のなかに「地理的関係を確認する」という面倒があって、この面倒をいい加減にすっとばすと「メロスは結構のんびり歩いていた」というような切ない現実が明らかになってしまったりする。

という訳で、あとから辻褄を合わせるのはかえって面倒だし、小さなところで細かく嘘を吐いていると、決め手の大嘘の信憑性が揺らいできます。ですから、だいたい物語を書き継ぎながら、どこかで地図は作るのです。近刊『売国奴の伝言』では都市概略図をお見せしますが……はたしてそれはどの街の地図なのでしょうか、お楽しみに。

こちらは既にクロニクル第三作の仕込みに入り、そちらの地図も完成しました。なんだか地図ばっかり描いているみたいですが、これも力作です。いいから本文を書けという声が聞こえてきそうですね。

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