四刷出来、あわせて過ちては改むるに憚ること勿れ、誤記の訂正

四刷が出来します。お探しいただいている方々にはご迷惑をおかけしておりますが、おいおい店頭に並ぶことと存じます。

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三月うさぎ(兄)さんから誤記のご指摘がありました。同じご指摘はほかにもありました。これは誤植ではなく端的に著者の誤りです。

『まほり』p.231
誤:顕性→正:潜性

二刷からは訂正されております。初版一刷をお持ちの皆様にはお詫び申し上げます。

三月うさぎ(兄)さん、ほか皆々様、ご指摘有り難うございました。

 

小倉博行の本

というわけで(前記事)、小倉博行氏の著書を紹介する。

小倉博行の本

『ラテン語とギリシア語を同時に学ぶ』白水社、2015.


片方だけで済むわけないんで、どうせ両方やることになるんだから、いっそ「同時に学」んだらどうか。というコンセプトの野心作。両言語の概略をあらかたさらった上で読んだ方が、この本の構成の面白さがわかるのではないか。横断的に両言語のしかじかの部分を比べてみるとどうなるか、そういう関心があれば興味はつきない。
https://www.hakusuisha.co.jp/book/b208479.html 続きを読む »

『図書館の魔女』の手紙

掲題の通り『図書館の魔女』下巻(文庫判4巻)にあります「図書館の魔女の手紙」の解題です。これについては読者の方が、かなり詳細で正確な読解を披露しておられます。

「三船のブログ」”『図書館の魔女(下)』最後の手紙の文法解説”
http://mifune.hatenablog.com/entry/2016/07/26/211740

問題の「手紙」は、かなり罠に満ちたテキストになっていますが、三船さんの読みにはほとんど訂正する部分がありません。お見事といった感じです。

よく読めていたと思いますよ。ご褒美にちょっとだけ手を貸してあげます。

……というわけで、いくつか補足できることをメモしておこうと考えました。 続きを読む »

『まほり』装丁はミルキィ・イソベさん

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まだ現物は見てないのですが、わたしも楽しみです。

『まほり』刊行、長らくご無沙汰のお詫びかたがた

まほり刊行

すでにご案内の方が多いかと思われますが:

『まほり』KADOKAWA, 2019,10,02 刊行されます。

お詫びと情報発信

言語学ブログ「言語学の余白に」と同様、こちらのブログでも更新にずいぶんと間が空いてしまいました。

更新が滞っていた理由は一つに、いま各社と仕掛りの仕事が山積していて、そちらで担当者の方々をずっとお待たせしているのが気がかりで、個人的な雑文を書いとる場合ではないということにつきます。うちの仕事を進めてないのになんでブログなんか書いてるんだ、と思われそうで。

それでちょっと更新の手が伸びていなかったわけですが、楽しみになさっていたご奇特な方々にはお詫び申し上げねばなりません。その代りに執筆の方はまずまず真面目にやっております。遅々としてはおりますが雨だれを貯めるみたいにちびちび書いております。

公式アカウント

そのあいだこちらからの情報発信がまったくないのも問題かなと考えてツイッターの公式アカウントなどをこしらえてもらいました:

個人アカウントとおなじく(こっちは完全に休眠状態です)、発信すべき情報に乏しくてどうも上手につかえません。そもそも SNS でセルフブランディングなんて柄でもなかったのかもしれません。最低限の具体的な情報などはお伝えできるようにチャンネルを開いておきますので、ごくまれに情報発信があるかもしれない「ピッチドロップ実験」みたいなアカウントだと思っていただいて、気長にお付き合いください。じっと見ているあいだは何も起きない……というか。
あと、ツイッターには様々な通信機能があるようですが、ちゃんと使えていません。
それから私も人並みにエゴサーチなどはぼちぼちしておりますが、グーグルでぐーぐると(正しい用法か)「小説家・高田大介」というのがナレッジ・パネルとかいう部分に写真入りで出てきますが、随分勝手な話ですね。ちなみに2019年9月18日現在、高田大介の名の下に掲載されている写真の人物は講談社の元担当者のKさんです。担当者が動画で新刊を紹介、っていう企画のビデオの写真ですね。Kさん、ご迷惑をおかけして済みません。でもわたしの所為ではない。

『図書魔女』はどうしたんだ

お待ちいただいている『図書館の魔女 霆ける塔』については出口が見えております。あと少しで脱稿します。精進します。いまはこれにかかりきりです。ちょっと仕上げに苦労していますが丁寧にやっています。

さらに『図書魔女』が手を離れ次第、数年前にアナウンスのあった東京創元社さんとの仕事を本年度末までには仕上げる予定です。こちらは仮題まで一度は出たのですが、いまだに『記憶の対位法(仮題)』という感じで、じつは数章しか書けていない。ちょっと自分を追い込むために、不確かな予定もここで宣言していく。

かててくわえて、まだ具体的な出版計画としては策定されていないものが、これらの他に水面下でいくつか進行しており、うち一つは出版社もきまっています。具体化し次第、おそらくこの場なり、ツイートなりで公表していく所存です。

というわけで同時進行でけっこう忙しく立ち働いているのです。

お便りありがとう御座います

応援のお便りなど、編集部に送付されたものはこちらまで転送されてきております。

個別に御礼申し上げられなくて心苦しく思っています。こちらもお詫び申し上げるべきところでしょうが、諸事情ご賢察くださいますようお願い申し上げます。

思えば、最初の感想の便りは実父から、次の応援の便りは義父から、そして三点目のお便りは小学生時代からの友人の御尊父からの励ましでした。お父さん方、石渡先生、その折にはお返事できなくて申し訳ありませんでした。たいへん有り難いお言葉をいただき心に沁みました。もちろん大事にとってあります。なにもこんなところで身内に挨拶しなくても、という感じですが、私はエクストリーム筆不精なので、ときどきはこうして文挟みを伸ばしておかないと。

当時は、読んでくれて反響を返してくれるのはおじさんばかりだな、俺の本は本当に大丈夫なのか、と心配していたところ、講談社文芸第三出版部や文庫部ですか、担当部署に舞い込んだ応援のお手紙がぼちぼち転送されるようになり、応援のお便りが広くいただけるようになったのです。

読んでいて泣けてくるような有り難いお便りもあります。どれも熱のこもったお便りで丁寧に読ませていただいております。ご厚情にあらためて御礼申し上げます。あわせてご期待に応えたく、身の引き締まる思いです。

ツイッターやピクシブなどでイメージイラストを描いてくださる方々にも御礼申し上げたい。いつも楽しく拝見しております。

ともかく一冊

ともかく一冊片付きましたので、ぼちぼちブログでも進行状況などお知らせしていきましょう。ひとまず近刊『まほり』ご期待ください。

『烏の伝言』文庫版上下、刊行しました

すでに全国書店に並んでおります。ダ・ヴィンチニュースでも記事が上がっていました。

https://twitter.com/toda_shizuhon/status/864330639796912128

『図書館の魔女』親本が刊行された当時は「どこで買えるのか」が検索ワードに常駐していたのですが隔世の感あり。有り難いことです。

なお、読書メーターでは『烏の伝言』上下がプレゼントされるキャンペーンが。

https://bookmeter.com/giftbooks/186

さらに無印『図書館の魔女』は一、二巻が「講談社文庫春の100冊」キャンペーンで展開中です。これまた有り難いことです。

ここのところこちらのブログも「marges」の方も更新が途切れておりましたが、ご想像のとおり執筆他で忙しくしております。重めの案件を三つばかり並行して進めていたのが災いして「二兎を追うもの」どころか「虻蜂蟻いずれもとりえず」という感じで苦慮しております。

とりあえず一番急いでいるのは『図書館の魔女』の続巻、『霆ける塔』ですが担当編集氏にも、お待ちいただいている読者の方々にも平身低頭の至りです。

いましばらくのご辛抱あれ、ご期待下さい。

文庫版第三巻、第四巻刊行

ということで既に書店に並んでおります。第一巻、第二巻の増刷分も同時出来で、なかなかの美本が表紙を連ねて壮観です。

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文庫版第一巻、第二巻刊行

2016年04月15日『図書館の魔女』文庫版、第一巻、第二巻が刊行されました。すでに書店に並んでいることと思います。

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『図書館の魔女』文庫版刊行予定

すでに公式発表が出ているようですからこちらからも告知します。

講談社文庫から『図書館の魔女』の文庫版が刊行されます。

単行本版の四部構成にしたがい四分冊。刊行日は公表された予定としては、単行本版の「上」が第1巻、第2巻として四月に刊行。さらに単行本版の「下」が第3巻、第4巻として翌月に刊行される予定です。

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twitter文学賞〆切り間近

『図書館の魔女 烏の伝言』に御投票下さっている方がいらっしゃいますね。誰かに「今年の一番だった」と言ってもらえることはたいへん励みになります。有り難う御座いました。

増刷も出ることだし、遅きに失した感もありますが、御礼かたがたてこいれ告知。

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